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しのぶのビジネスオピニオン

近日、経営コンサルタント開業をめざす熟年ビジネスマン 「しのぶ」が、ビジネスニュースを消費者生活者の視点で 読み解き、世に問います。ビジネスに役立つヒント満載 マーケットインデマンドサイドアプローチ。

身の丈を合わせる努力

もし、流行語ならぬ「失語」大賞があったら、「まずまず」と同様に有力になるのが「身の丈」。用例は、「さすがに1着50万円の御仕立スーツです。お体にぴったり身の丈にあってます。」は間違い。正解は、「身の丈にあったスーツは月収の20%とされていますので、年収3000万円の会社役員への就任祝いの場合は、1着50万円が儀礼の範囲になります。」。つまり英語の民間試験で、『あいつ予備校通っててずるいよな』って言うのと同じ」「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえば」という説明は、本来の意図に反し「貧乏人は麦を食え」と言われた印象になってしまう。問題は、発言の主が元五輪担当大臣や現財務大臣と違い、学力最高クラスばりばりの文科族だから、無知、過失、とか、かのひとにいわされたが通用しないこと。だから、政争の具になる。だけど教育の機会均等に反する憲法違反だという論点になったら、私学助成とか女子大とかの存在まで広がり、解決策の検討の場がなくなってしまう。今回の問題は地方在住者の移動時間と移動コストなのだから、交通費も宿泊費も受験料も10年後返済で貸し付けすればいい。地方が不利だなんて言い出したらすべての国家試験が該当するし、相撲でも歌舞伎でも興行に接する機会も全部不公平。本場所も巡業も田舎も都会もなく、需要者に公平なのはプロレスぐらい。香典を本人が持参したら合法になる公職選挙法も、東京の選挙区の先生は大臣になっても、国会開催中でも渡すことがたくさんできるので不公平だという世論も起きかねない。通夜に秘書、葬儀に本人なんて物理的に無理で、気をつけろの指示でばれる確率が低いだけ。そういえば、今回のご発言主は数年前に田舎のプロレスという錯誤も披露していたから、地方の不便さを理解していないという印象も持たれる。それと、平民が注意したいのは、都会対地方の構図が、東京対非東京というパターンになること。ついに法まで口にした五輪マラソンの都知事のたちまわりは、非東京のすべての住人の反感をまねき国益にマイナスとなる。道路の遮熱舗装も、氷入りの水風呂も、科学的医学的根拠のない対策。経費をいうなら収入も計算して公表しなければ都民が恨まれる。相続した財産のない食べるために住む所を選べない人々と、住む所があって食べる方法を選べる人々の幸福の格差の拡大は、生産性の低下を招きGDPを押し下げる。どうすればいいか。身の丈に合わせて行動を選択するのではなく、選択した行動に身の丈を合わせる努力をすること。そのために必要なのは、準備と研究。
英語民間試験巡り 萩生田文科相「身の丈」発言で大臣失格10/26日刊ゲンダイ
立憲・枝野代表が萩生田文科相「身の丈」発言を批判 「菅原氏以上に深刻」 10/26産経新聞配信
香典「指示せず」と説明 菅原氏、秘書持参は違法認識 10/27朝日新聞デジタル配信
五輪マラソン変更、4者トップ会談も 補償問題も浮上 10/26産経新聞配信
  1. 2019/10/27(日) 09:40:45|
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